埼玉の公立中高一貫校
「作文」の出題形式と対策
埼玉の公立中高一貫校は3校。なかでも県立の伊奈学園は、検査の名前そのものが「作文Ⅰ・作文Ⅱ」という、 全国でも珍しい作文中心の選考です。さいたま市立の2校(市立浦和・大宮国際)は2段階選抜で、 作文型の検査は第2次に出ます。このページでは、令和8年度(2026年1月実施)の情報にもとづいて、 3校それぞれの形式と練習のポイントを解説します。
まず全体像 — 3校3方式
| 伊奈学園 (県立) | 第一次選考が作文Ⅰ・作文Ⅱ(各50分)。最長の記述は200〜240字の原稿用紙型 |
|---|---|
| 市立浦和 | 第2次選抜の適性検査Ⅲ(45分)が作文。複数の課題をそれぞれ300字以内でまとめる |
| 大宮国際 | 第2次選抜の適性検査C(45分)。資料をふまえた提案・発表原稿形式の300字以内 |
伊奈学園 — 検査名が「作文」の作文型選考
| 出題 | 第一次選考: 作文Ⅰ(思考力・表現力)・作文Ⅱ(課題発見・解決力)の2本立て |
|---|---|
| 検査時間 | 各50分 |
| 最長の記述 | 200〜240字の原稿用紙型(作文Ⅰの最終問題。年度により150〜180字のことも) |
| 特徴 | 「作文」といっても感想文ではなく、国語・社会・算数・理科の題材に対して記述で答え続ける検査。短い記述の積み重ね+最後に原稿用紙型 |
| 実施時期 | 1月上旬(令和8年度は1月10日) |
伊奈学園の「作文」は、教科の内容を自分の言葉で説明し切る力を全編で問う検査です。 最終問題の原稿用紙型は、設問の条件(体験を入れる・理由を書く等)への正対が採点の軸。 日頃から「なぜそうなるかを文章で説明する」練習が最も効きます。
市立浦和 — 適性検査Ⅲ(45分・300字以内)
| 出題 | 第2次選抜 適性検査Ⅲ(第1次通過者のみ。面接とあわせて実施) |
|---|---|
| 検査時間 | 45分 |
| 字数 | 複数の課題をそれぞれ300字以内でまとめる(下限指定なしの年あり) |
| 形式 | 複数の資料を関連づけて読み取り、自分の考えや解決策をまとめる。大問3題で時間配分が厳しい |
| 実施時期 | 第1次1月10日・第2次1月17日(令和8年度) |
浦和のⅢは「じっくり1本」ではなく「45分で300字級を複数本」の勝負です。 1本あたりに使えるのは実質15分弱。要点を絞って構成を即決し、書き切る訓練が必須です。
大宮国際 — 適性検査C(45分・発表原稿形式あり)
| 出題 | 第2次選抜 適性検査C |
|---|---|
| 検査時間 | 45分(大問3題) |
| 字数 | 300字以内 |
| 形式 | 資料や会話文をふまえて、自分の考えや提案を論理的にまとめる。「発表原稿を書く」設定で出題されることがあるのが特徴 |
| 実施時期 | 第2次1月17日(令和8年度) |
発表原稿形式では「聞き手に話しかける文体」で書くことが求められます。 「みなさんは〜を知っていますか」のような呼びかけを含む、場面に合った言葉づかいの練習をしておくと差がつきます。
※ 字数・形式は年度により変動があります。伊奈学園は解答用紙の実物(公式公開)で原稿用紙型を確認していますが、 字数指定は塾の出題分析にもとづく情報を含みます。受検年度の実施要項・募集要項を必ず確認してください。
家庭でできる練習のポイント
- 1本15分の瞬発力 — 3校とも共通するのは「短時間で構成を決めて書き切る」こと。浦和・大宮国際は45分で複数本、伊奈学園も50分で大問4題。時間を計って書く練習を習慣にしましょう。
- 条件への正対 — 「資料にふれて」「体験を入れて」「発表原稿として」——設問の条件を1つも落とさないこと。書き終えたら条件を指さし確認する癖をつけてください。
- 書き直しで固める — 同じ課題を添削→書き直しで2〜3回まわすと、構成の型が身につき初見の課題でも速くなります。
志望校の形式そのままで練習できます
サクブン先生は、志望校を選ぶとその学校の検査形式そのままの原稿用紙で練習できる、AI作文添削アプリです。 埼玉は伊奈学園(200〜240字)・市立浦和(240〜300字・段落あり)・大宮国際(240〜300字・提案型)の3校に対応しています。
- AIの先生が原稿用紙の上に吹き出しで添削。書き直すたびに前回の指摘をふまえた連続指導
- 目安時間をはかる「本番モード」で、検査の時間感覚を練習
- 条件への正対・字数・段落構成まで、志望校のルールで採点
よくある質問
- Q. 伊奈学園の「作文」は、いわゆる感想文の練習でいい?
- A. いいえ。伊奈学園の作文Ⅰ・Ⅱは教科の題材(国語・社会・算数・理科)に記述で答える検査で、読書感想文とは別物です。「理由や仕組みを自分の言葉で説明する」練習が核になります。
- Q. さいたま市立2校の併願はできますか?
- A. 市立浦和と大宮国際は日程が重なるため、どちらか一方の出願になります(受検年度の要項で確認してください)。形式が異なるので、練習は志望する方の形式に絞りましょう。
- Q. 過去問はどこで手に入りますか?
- A. 伊奈学園と市立浦和は学校公式サイトで検査問題が公開されています。市販の過去問題集(東京学参・声の教育社など)も利用できます。